どうも、元・社内ニートのわかです。
私は、大学を卒業してから7年間、正社員の事務職として働いていましたが、異業種へ転職しました。
正社員の事務職は有効求人倍率が高い時期でも求人が少なく、内定が取れないと言われています。
総合職と比べると、成果や責任を求められることがなく、結婚してからも続けやすいというイメージから、特に女性からは人気の職種です。
そんな事務職をなぜ転職したのか、理由をお話しします。
事務職は会社の何でも屋さん
私は中小企業で7年間、総務部門で事務をやっていました。
事務の仕事を一言で表すなら、
「何でも屋さん」
この言葉に尽きます。
事務職のイメージといえば、
- 来客対応
- 電話対応
- 伝票整理
などが挙げられると思います。
基本的にはルーチーンワークで、一度覚えてしまえばあとはそれの繰り返しです。
私はそれ以外にも、
- 商談用の資料作成
- 飲み会の店探し
- コーポレートサイトの管理
- 植物の世話
- 社内備品の選定・買い出し
- 出張手配
- 不用品の整理・処分
など、いろいろやらされました。
私にとっての事務職とは、言うなれば会社のお母さん。もうちょっとひどいい方すると、パシリ。
「どの部署がやるのか分からない仕事」は基本的に総務部門に回ってきます。
その中でも、アシスタント的ポジションであった私には、突発的に発生したよくわからない仕事が回ってきました。
他のメンバーはメインの仕事で手が空いてない、と言われてしまうと、アシスタントの立場である私はやるしかありません。
今思えば、やれません、と言ってもよかったと思いますが、変なところでプライドが高く負けず嫌いな私は、やる前から「できません」と断ることに抵抗もありました。
しかも、突発的に発生する仕事は大概やり方や手順が決まっていないので、どうやってその業務を進めるか考えるところから始まります。
私に仕事を振った上司も、仕事の進め方が分からないので(そもそもこの状態がおかしい)、分からないことは調べながらやってほしいというようなことを言います。
自分なりに考えて進めるのですが、最初から最後まで自分の思うように進めることができれば何もストレスにはならないんですが、そういうわけには行きません。
こんな感じでどうですか?と途中経過を報告すると、「ここはこうして」「それはこうして」「やっぱり昨日言った話はなしで、こういう感じでやり直して」という感じで、振り回される毎日でした。
もちろん、私自身の能力が低くて、周囲を納得させる仕事ができていないという部分もあります。
でも、そんなに要望があるなら事前に言って?(おこ)
そもそも、業務内容がアシスタントの範疇超えてないか?
でも、みんな忙しいし、専門性がない事務は、何でもやることが仕事なのかもしれない…
働かせてもらえるだけありがたいのかな、と自分を無理やり納得させていました。
無能社員の尻拭いは事務の役目
「この資料、つくっておいて」
「パソコンの設定わかんないから、やっておいて」
「これ、どういう意味?調べておいて」
「製品Aと製品B、どっちがいいか調べておいて。比較表も作っといてね」
「客先からの問い合わせ?代わりに対応しといて」
毎日のように、営業社員や他の専門職種社員から飛んでくる指示。
それ、あなたがやるべき仕事じゃないですか?
だけど、他にメインでやる仕事があるから、と言われてしまえばそれまでです。
私は分からないことは調べて解決したいし、自分でできるようになりたいタイプなんですが、楽をして他人にやってもらいたいと考えている人間が世の中には多すぎる。
Officeソフトを使った資料作成やパソコンの操作方法など、覚えるまでは大変かもしれないけど覚えてしまったら後々楽になるようなことも、自分ではやらないのです。
苦労せずいかに楽をするかしか考えていない社員のために働くのにはもう疲れました。
無理やり続けても、限界が来る
転職するかしないかずっと迷っていましたが、結婚したので、妊娠したら出産までは勤めよう。
それまで辛抱しよう、と思っていました。
しかしストレスからか体調を崩しがちになりました。
そんな中、すごくすごく気を配りながら、周りにもこまめに確認を取りながら進めていた仕事が、社長の一声ですべてやり直しになったことがありました。
しかも社長がNGを出した理由が、私が最初から懸念していた点でした。
何度も大丈夫ですかね?と同僚や上司に確認し、大丈夫大丈夫!と太鼓判を押されていたのに。
上司は、「やり直してもらっていい?」と私に聞きました。
本当にやるせない気持ちにしかならなくて、
もう辞めよう。
ふっと心に浮かんできました。
事務職は何ものでもない。だから搾取される。
私は2ヶ所の中小企業に勤めていましたが、どちらも似たような環境でした。
何でもかんでもやらされて、でも給料は安い。
事務職って、専門がないんですよね。
大企業の事務であれば、やることが分業されていて、無能社員から仕事を押し付けられるようなことも少ないかもしれませんが、中小企業はそういうわけにはいきませんでした。
私はこの仕事をするために存在しています!だから、範疇外の仕事を易々と振らないでください!って、自信を持って言えない。
あえて言うなら、社員のパシリになるために存在しています!って感じですかね。自分で言っててしんどい。
だから私は、専門性が欲しいと思うようになりました。
専門があれば、ある程度やる仕事の幅は定まってくるだろうと考えたからです。
私の仕事はこれです!範疇外の仕事はお断りです!
そう胸に張って言いたい。
みんなのお母さんはもうやりたくない。
また、妊活を考え始めた時、
出産に合わせて辞めようと思ったけど、本当にそれでいいの?
仕事は嫌だけど、家庭に入るのが私の幸せなの?
と考えるようになりました。
転職せずに妊娠したら、チャレンジできなかったことを子供のせいにしてしまいそう。
また、興味のある技術職に転職するなら、異業種への転職になります。
出産後、幼い子供を抱えながら異業種へ転職することへの不安がありました。
チャンスがあるなら少しでも早いほうがいいと思ったのです。
私は子供のころから、失敗を恐れ、新しいことにチャレンジせず後悔を重ねてきた結果、自信を持てない大人になってしまったと分析しています。
私には、”なりたい私になる”という目標があります。
そのために、転職は絶対したほうがいい!と判断し、転職活動を始めたのです。
そして無事、転職を成功させました。
今この記事を読んでくれている人にも、できることならなるべく後悔せず、”なりたい私になれる”道を選んでほしいと思います。
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